聞いてもいないのに先生がさらっとおっしゃたのが、
性交渉はできますよ。皆さんいろいろ知識がないから不安になるけど、旦那さんにも説明しといてください。とのこと。へーしらなかった。そうなんだ。と思いました。
そう、私は旦那に説明する前に自分自身が、まだ何も子宮全摘について何も知らなかったのです。
まず知らなければ。
そうしてわかったことは、
・子宮は臓器だということ。それすら自覚がありませんでした。
そしてほかの臓器と違うのは、子供を作るための女性だけにある臓器です。
つまり生きるためのというわけではない。
役割を終えた私の子宮は無くても困らない臓器なのです。
・子宮摘出と卵巣摘出とはまた別の話で、たいていの人の子宮摘出のイメージは卵巣摘出で起こる出来事なのだということ。
聞いてもいないのに先生がさらっとおっしゃたのが、性交渉はできますよ。皆さんいろいろ知識がないから不安になるけど、旦那さんにも説明しといてください。とのこと。
そう旦那の前に私ですら、まだ何も子宮全摘についての知識がありませんでした。
先生に聞いてわかったことは2つ。
①子宮は臓器です。
ただほかの臓器と違うのは、子供を作るための女性だけにある臓器です。
つまり生きるための。というわけではなく、役割を終えた私の子宮は無くても困らない臓器なのです。
②子宮摘出と卵巣摘出とはまた別の話です。
私が漠然とイメージしていた「女の象徴のような子宮をとると、なんか女じゃなくなる?資格を失う?魅力がなくなる?体に異変が起こる?」的不安部分を担うのは、子宮ではなく卵巣です。
女性ホルモンを分泌するのは卵巣の役割とのこと。
この段階では卵巣は残すということだったため、心配しているようなことは起こらない。
更年期障害も起こらない。とのことでした。
なるほど。これは旦那に説明しやすいかも。と思いました。
それでも1か月くらいは言えずに伝え方を悩みはしたんです。私なりに。
理屈ではなく本能として、拒否感とか嫌悪感を示されたら、傷つくなあ。
まだ何十年も一緒にいるのにそう思われて生きるのかあ。
でも取らないでとか言われても、取りたいしなあ。など色々考えていました。
婦人科の先生から、イグザレルトで血液がサラサラな状態だとどちらにしろ手術できないので、血栓を治しながら、鉄剤で貧血も治してまた来てください。
腹腔鏡で切り取った子宮を膣から引っ張り出すため、注射で一時的に女性ホルモンの分泌を止めて三か月かけて子宮を小さくします。
実際の手術はそれからです。と言われました。
じゃあまだすぐに言わなくても大丈夫だなあ。と、旦那への説明を先送りにすることにしました。
そして、私はまず自分自身の不安を解消するためにいろいろ調べだしました。
実際に手術をした人の体験本、ネットでの術後のコラムなどを読んだり、パート先や知り合い、ママ友などだれかれ構わず相談し、体験者がいたら話が聞きたい。術後の自分の体が実際どうなるのかを経験した人から伺いたい。とたくさんの人にお願いしました。
結果、思ったことは、この年代で体験した人は意外と少ない。
親世代でしたことがある人はいる。などの情報がちらほら程度でした。
そしていただいた情報は、取ってよかったらしい。元気にしている。という内容がほとんどで、私にとってはとても心強いものでした。
そろそろ手術日をおさえないといけなくなってきたころ、ようやく重い腰を上げました。
旦那に「ちょっと大事な話をしたいです。」とラインで送り、まず聞くための心構えをしてもらい、
とある休日に話し合いを慣行。選んだ場所はなぜかモールの駐車場。
なんでそんなところで?と思われるのかもしれないのですが、あの頃の私の心理としては、
子供がいる家じゃない。
知らない人がいる外でもない。
誰にも邪魔されたくないし、聞かれたくない。という漠然とした希望があったのかと思います。
スマホに話す内容を箇条書きし、準備は万端です。
そして私は話し始めました。
最初に、子宮をとることはどういうことか、卵巣を取ることとの違い、お医者さんが摘出を進める理由など手術に関する事実パートの話を伝えました。
次に、自分は自覚症状がないと思っていたのだが、実際はやはり日常生活困難なことがいろいろあった。
この数か月貧血の改善で分かったことは、
年のせいだと思っていた動悸がなくなり、
ただただ眠るのが趣味だと思っていたが、異常な眠気や漠然としただるさ、朝の起きにくさなどが改善された。
私自身はもう出産を望んでいないので、先生が進めるだけでなく私自身も摘出を望むことを伝え、
ただひとつ心配なことは、もう女性として見られない(ほんとはもうとっくに見れてないのかもしれないけど)という本能的な拒否感などがあったら、それは悲しいからどうしようかな。と思うということくらい。とも付け加えました。
そして旦那から言われたのは、そんなことは思ってないし、自分が一番思っていることが、体の中にもともとあったものを切り取るって、大丈夫なの??って心配。ということでした。
とりあえず優しいひとでよかった。と思いながら、そこは私も心配だったから、たくさん調べたし、体験した人の話も聞かせてもらったけど大丈夫そう。
今抱えてる不調や再発の可能性などの不安材料を持ち続けるよりも、選ばなきゃいけない選択なら摘出のほうがいいようだ。と伝えると、大丈夫なら、大丈夫だよ。とのことでした。体の力が抜けて、すごくほっとしたのを覚えています。
そして心置きなく、後は準備だ!となり、
職場や家族、所属コミュニティへの報告、調整、そして三か月のリュープリン注射が始まりました。
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